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優しい日本語

少し前ですが、2019年の台風19号の時に、NHKのツイッターで以下のようなアナウンスがありました。

【がいこくじん の みなさんへ】

たいふう19ごう が 12にち~13にち に にしにほん~きたにほんの ちかくに きそうです。 たいふう19ごう は おおきくて とても つよいです。 き を つけて ください。

この日本語を見て、ネットは少し荒れたそうです。

ひらがなばかりで読みにくいとか、英語の方が分かりやすいとか、外国人を馬鹿にしてるなどという意見があったそうです。

日本人が読むと分かりにくいし、少し馬鹿にされてると感じるのも分からなくはありません。
しかし、これは優しい日本語というもので、漢字が使われていないだけではなく、構造的にも難しくならないように作られています。

英語の方が分かりやすいという意見もあるようですが、日本にいる外国人がみんな英語を話すわけではありません。
日本に住んでいる以上日本語の方が親しみがある人の方が多いです。

ただし、日本語能力も様々なので、だれもが分かる確率が高い優しい日本語を使うことは理にかなっています。

例えば、「ちかくに きそうです」の部分、日本人の多くは「ちかくに くるかもしれません」と言いたくなると思います。
しかし、外国人向けの日本語の教科書は、まず、「ます」の形から入ります。そうすると「来る」ではなく「来ます」と習います。

当然最初はひらがなを覚えるので、「くる」と「きます」を見た人はまさかこの二つが同じ言葉だとは思わないでしょう。
すると「来」を「きます」と同じように読んでいる「きそうです」の方が優しいのです。


2020年、オリンピックもあり、日本により一層の外国人がやってくると思います。
親切のつもりで、Hello, May I help you? と話しかけると、英語を話さない人はあまりいい気はしません。
我々が海外に行って「ニーハオ」と声をかけられても複雑な気持ちだと思います。

日本にいる外国人には、まずは日本語で、できたら優しい日本語を学んで声をかけてあげるといいのではないでしょうか。
自分が海外旅行に行って、現地の人と現地の言葉で話せたら、それはとてもいい経験になりますね。
そういう経験をさせてあげることができる人も立派な国際人だと思います。

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