英語・英会話キックス

KICSコラム

モーツァルトを聞くと英語が聞こえるようになる?

以前、子供(おなかのなかの胎児だったかもしれません)にモーツァルトを聞かせると英語のリスニングができるようになる、という説を聞いたことがあります。なんでも英語の音域と似ているとかなんとか・・・。

結論から言うと、そんなわけありません。

それが本当なら、そもそも洋楽が好きな人は、もろに英語の音をずっと聞いているわけだから、英語のリスニングがバッチリできるはずですが、そうでもないですよね。

リスニング力というとどうしても耳の能力のように思いがちですが、実際(私の感覚で)は耳の力に頼っているのは2割程度で、後の8割は単語力と文法力です。

わかりやすく言うと、動物の鳴き声を聞いて正確に再現できるようなモノマネ名人でも、その動物と会話できるというわけではないと思います。その動物の言葉をリスニングできたわけではないですよね。

日本語のリスニングを考えても同じです。例えばスーパーで突然お店の人に「ダイコンヤスイヨ」と言われたら、じゃ買っとこうかな?ってなるかもしれませんが、銀行に行って窓口の人に「ダイコンヤスイヨ」と言われるとどうでしょう?しばらくポカーンとなって何を言われたか分からないと思います。

リスニングというのは、状況や話の流れなど多くの要素を考慮したうえで、聞こえていない音や人によって微妙に違う発音などを、その言葉の文法や単語の知識が豊富な脳が想像と修正を加えながら行っているのです。この想像と修正が入らなければ、リスニングはとても困難なものになります。

リスニング力を上げたいと思うなら、ぜひ単語と文法にさらに磨きをかけることをお勧めします。また、テストのリスニング問題で点を取りたければ、今聞いている会話はどういうシチュエーションなのかをなるべく早く理解することが大きなカギになることも付け加えておきます。

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